(財)大阪科学技術センター

平成10年度情報処理振興事業計画

CIM化普及促進事業
ホワイトカラー知的生産性研究会
住宅産業フォーラム21(第2期)
高度ネットワーク社会のセキュリティ・防災システム研究会
CIM化普及促進事業
ホワイトカラー知的生産性研究会
住宅産業フォーラム21
セキュリティ・防災システム技術研究会

 

 

 デジタル化技術の飛躍的な進展により、電子的なスピードで情報が処理できるようになり産業社会の枠組みが大きく変わりつつあると共に、新しい産業が創出されてきている。

 このような状況を踏まえて、情報処理事業も新しい情報技術(IT)に対応したモノづくりのあり方を調査研究し新規事業やプロジェクトづくり、更には新規市場への挑戦を通じて、その成果を普及啓蒙する。

 

 

<委員会活動>

1.新機械情報産業振興委員会 正副委員長会議 幹事会

◎委員会名簿

◎幹事会幹事名簿

 

<主要事業計画>

1.CIM化普及促進事業

ネットワークシステムやマルチメディア等新しい情報技術を活用した生産システム構築のために具体的な支援を行う。

(1)CIM化普及促進懇談会の開催

  •  CIMやLANに関する企業群と協力し、個々の企業に適した生産システムやネットワーク構築(例えば、イントラネット)のための方策を検討する。
  • (2)最新情報化技術セミナーの開催(日本自転車振興会補助事業)

  •  企業間ネットワークやCALSなど最新の情報技術の現状と動向並びにC/Sをベースにした情報システムの構築事例についてのセミナーを開催する。
  • (3)CIM化促進ユーザ会

  •  マルチメディア、LANなど活用した生産システムのあり方に関する各種情報を提供すると共に、見学会やシリーズ講演会を実施する。
  • (4)CIM化情報誌の発行(日本自転車振興会補助事業)

  •  インターネットやEDI、更にはCALSなどの最新の情報技術の紹介とその活用方法、並びにそれらへの対応を図っている具体的な製品を掲載した情報誌を年5回発行する。

     

  •  

    2.製造システム技術・環境の研究促進事業

    (1)ホワイトカラー知的生産性研究会

  •  わが国のホワイトカラーの生産性は先進諸国と比べて低いと言われており、その生産性向上が今後の企業の命運を握っていると言える。

     平成9年度よりホワイトカラーの生産性向上と創造性発揮を図るための仕組みや評価システム等、について研究を行っており、第2年度は以下のように二つのグループに分かれて徹底討論等により実施し、その成果を踏まえて21世紀初頭における理想的オフィスのあり方を提案する。

     

    @「創造性」をテーマに企業の知的生産性評価の現状を調査、分析をし基準となる評価システムについて研究を行う。

    A創造性発揮を図るための支援システムに関して現状と課題、方向性を調査する。(日本自転車振興会補助事業)

  • (2)スキルレス金型加工技術研究会

  •  金型作りにおいて長年培われてきた技術・技能を体系化し、ノウハウのマニュアル化とそのコンピュータ化について研究すると共に、熟練技能と先端技術の融合化による新しい技術・技能のあり方について研究を行う。

     

    @熟練技能者が持っている金型づくりに関するノウハウの客観化とデータベース化に関する調査を行う(日本自転車振興会補助事業)。

    A熟練技能と先端技術の融合化による新しい技術・技能のあり方の研究を行う。

  • (3)ロボテックフォーラム21

  •  人工知能、アクチュエータ、センサ、制御システム、材料等ロボットを構成する要素技術の進歩により産業ロボットの能力を遥かに上まる新しいタイプのロボットが出現している。

     本フォーラムでは、各種分野での先進的ロボット研究の現状と技術課題を中心に取り上げ21世紀におけるロボット・テクノロジーのあり方を研究すべく行うものである。

  •  

    3.社会・生活システム開発事業

    (1)高次職・住システム研究委員会

  •  「知的創造都市システムの形成」をテーマとして21世紀関西のプレステージ確立を目標に、グローバル化、情報化、高齢化・少子化、エコロジー等の視点から知的創造型都市システムのあり方について、有識者との意見交換・懇談を交え、研究を実施する。(平成9年度からの継続で、10年度において研究成果をとりまとめ、各界に提案)
  • (2)住宅産業フォーラム21

  •  平成9年度は研究会A(規制緩和)および研究会B(消費者ニーズ)を設置しそれぞれに研究を重ねてきた。これら研究会の成果を踏まえて、平成10年度として下記のような事業展開を行う。

    @フォーラム

     年3回の開催とし、最終回はシンポジウム形式で本年度の取り纏めを行う。各フォーラムとも産官学より講師を選び、住宅産業に関する講演を実施するとともに、シンポジウムで平成10年度の活動を統括する研究会報告を行う。

    A研究会

    1)研究会A

    平成9年度に引き続き、前半は規制緩和問題の取り纏めを行い、規制緩和による経済効果について提言を行う。また次期テーマ(後半)としては、「住宅用資材・部品・労務」に関する研究を行う。

    2)研究会B

    平成9年度の成果を踏まえ、本年度もより幅広い住宅関連分野での消費者ニーズを探る。テーマとしては、下記のような4テーマについて研究する。

      T.省エネと環境共生住宅    U.日本のコレクティブハウスへのアプローチ

      V.我が故郷の住宅・街並み・住まいの文化   W.私の住まい・理想の住まい

    B見学会

     昨年同様メンバーの意向を反映した見学会を実施する。関西地区・関東地区の2地区より選定する。

    《参考》

    平成9年度「住宅産業フォーラム21」事業概要

    平成10年度「住宅産業フォーラム21」企画書

  • (3)高度ネットワーク社会のセキュリティ・防災システム技術研究会(第U期)

  • @第T期研究会(平成6年度〜平成8年度)で構築した3次元映像による遠隔監視システムを基にして、引き続き3次元映像による認識度の試験評価を行い、その応用について検討する。

    A新しい個人認証システムの実用化に向けた調査研究(日本自転車振興会補助事業)

    無人の遠隔監視システムを実現する上で重要な技術要素となる個人認証に、新たに取り組む。個人認証技術としては、人間の顔の平面画像から特徴点を抽出して個人の認識を行う方式を取り上げ、実用化に向けての技術的課題を検討してその改善策を提案する。その後、この結果を踏まえて人物の認識の精度を更に高める立体画像からの個人認証についても研究を進める。

  • (4)電磁界(EMF)調査研究委員会

  •  平成9年度に作成の電磁界に関する初級及び中級の解説書をもとに、講演会、セミナー等の普及啓蒙活動を重点的に行う。又、電磁界に関する健康影響についての海外での最新の各種研究成果を入手するための情報収集活動を実施する。

    さらに、携帯電話の急激な使用増加に伴い、その健康影響が取りざたにされる情勢の中で、電波産業会関係団体との連携を深めつつ研究会や講演会等の共催実施を企画する。

     

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    4.研究交流の促進、支援

    (1)大阪府委託事業

  •  中堅・中小企業の技術開発に関する調査を行う。
  • (2)(社)日本システムハウス協会近畿支部の委託業務

  •  マイクロコンピューター応用システムの開発等を行う企業として活躍するシステムハウス業界の発展成長のため関西を中心に経営交流会研究会等、各種事業を展開し、業界の基盤強化と振興を図る
  • (3)(財)イメージ情報科学研究所との連携活動