実用アルミニウム合金およびマグネシウム合金の超塑性特性評価
[実験方法]
それぞれ6種類のアルミニウム合金およびマグネシウム合金の市販展伸材を用いて、引張試験法による超塑性特性を調査した。
試験には、アルミニウムSX01合金、およびマグネシウム合金AZ31、AZ61、ZK60を用いた。
引張試験片の形状は板材に対してはS型試験片(S18:平行部長さ18 mm、平行部の幅6 mm、肩部半径3 mm)、棒材に対してはB型試験片(B18:平行部長さ18 mm、直径6 mm、肩部半径3 mm)とした。
引張試験のひずみ速度は、真ひずみ速度が常に一定となるような定ひずみ速度試験により行った。
引張り試験に際しては、試験片を装着し、一部試験片実体温度が試験温度に到着した後、所定の温度で600秒保持してから引張り試験を開始した。
試験片の実体温度は熱電対を試験片つかみ部に固着して測定した。
試験温度は、設定温度に対して±1 Kとなるようにした。
変形応力は、10%伸びが達成された時の真応力より算出した。
破断伸びは、破断面を付き合わせ平行部の長さを測定して算出した。
m値は、5点の異なるひずみ速度における10%変形応力と、ひずみ速度の関係から累乗近似により算出した。
[超塑性特性]
異なるひずみ速度で変形した時に得られた公称応力−公称ひずみ曲線
真応力−真ひずみ曲線、
10%変形応力−ひずみ速度線図、
超塑性伸びのひずみ速度依存性