実用的な特性データ収集を目的とした合金特性評価ユニットとしては、熱交換チューブを内蔵したステンレス製の容器(内容積576cc)を試作した。これに合金粉末(合金量2〜2.5kg)を充填して、熱媒の温度を変化させて水素吸蔵及び放出速度の測定を行った。 この場合、反応速度に影響を与える因子としては、@測定温度、A合金の平衡解離圧、B合金組成や粒度、表面状態などの合金特性、C評価ユニットの熱交換性能、などが考えられた。 標準的合金として、希土類・ニッケル系合金、及びチタン・ジルコニウム・ニッケル系合金の2サンプルを作製して、その特性評価データを収集した。 ただ、試作した合金の水素解離圧がそれぞれ異なっていたため、解離圧力が同じになるように測定温度を設定して、水素放出速度の測定を行った。本特性評価ユニットを用いると、実用的に参考になるデータが収集できることが確認できたが、@解離圧を同じになるように組成調整した標準合金を用いての特性データの収集、A標準的評価手法(JIS法)を用いての標準データの収集と実用データとの比較、などが今後の課題として残された。