LSS(レディース・サイエンス・セッション)では、身近に科学を感じ、興味を持っていただけるテーマを毎年委員と検討し、「サイエンスカフェ」を開催しております。
今回は、くらしの中に気軽に取り入れられ、自然と科学のパワーが秘められている「ハーブ・スパイス」をテーマに実施いたしました。
第一部では、講師よりハーブとスパイスの利用の歴史、植物の持つ力やフィトセラピー(植物療法)についての内容で、古代からハーブとスパイスはその効能が知られ、クレオパトラは、バラが肝臓の機能を高めるといったデトックス効果や、女性の魅力を引き出す力があることを利用し、自分の女性らしさを際立たせて力を持つようになりました。
ハーブとは、人が利用できる植物すべてがハーブであり、その中で食卓に頻繁に流通するものを野菜と呼んでいます。植物から放出される芳香性化学物質が、他の植物などの成長を妨害または促進したり、抗菌作用、害虫の忌避作用などの影響を与えることを「アレロパシー」といい、植物は様々な生物と相互に影響を受けながら地球全体に生息しています。そのような植物の薬理効果を使って体の不調を整えたり、自身の治癒力を上げたりしていくことを「フィトセラピー」といい、飲む、食べる、つける、嗅ぐなど様々な用法で取り入れることができます。手軽に取り入れられるハーブティーは、効果の高い状態のものをいつでも楽しめるため、乾燥したものが多いですが、生のハーブを使用する方が香りも良く、効能も高いなど、ハーブについて科学的な切り口からも分かりやすくお話しいただきました。
第二部では (株)カネカサンスパイス 長井氏、(株)向井珍味堂 松村氏のお二人にも登壇いただき、ファシリテーターと参加者からの質問を交え、充実した内容となりました。あわせて、協賛機関のご協力を得て、テーマに関連した体験展示を実施し、実体験を通して充実した内容で開催することができました。
参加者からは、お話だけでなく自身で七味の調合ができ、どのような材料を使っているか理解できた、スパイスでの減塩効果を体感できてよく分かったなどのご意見をいただきました。 |
|
 |
講師:
NPO法人日本ハーブ振興協会 主席研究員 ハーブスクール&プロデュース ウィズハーブ 代表
若林葉子氏 |
 |
ファシリテーター:右から
小牧規子代表(関西外国語大学)
下山昭子委員(日立造船梶j |
 |
|
|
|