今回は、講師に味の素(株)理事 広報部 グローバルうま味コミュニケーションご担当の 二宮 くみ子氏をお迎えし、和食の基本となるだし・うま味について、うま味の特徴や性質、効果、だしの取り方、活用方法など、毎日の生活で実際に活用するための科学的な知識についてお話いただきました。
うま味には主に「グルタミン酸塩」「イノシン酸塩」「グアニル酸塩」の3つの成分があり、異なるうま味成分を組み合わせると、相乗効果でうま味が増すという特徴があります。実際にイノシン酸塩を含む鰹だしと、グルタミン酸塩を含む昆布だしをそれぞれでテイスティングした後、両方を合わせたものをテイスティングし、相乗効果を体験していただきました。また、トマトとチーズも良く噛んでテイスティングし、舌に残るうま味を体験していただきました。
カフェの進行役であるファシリテーターを務めたのは、LSS委員の大阪ガス(株) 米原広報係長と、大阪大学大学院吉原助教の2名。ファシリテーターと参加者からの質問を交え、約2時間の充実した内容となりました。
参加者からは、うま味の相乗効果を実際に体験して違いにびっくりした、データの裏付けがある分かりやすいお話であった、盛りだくさんの内容で非常に参考になった、勉強になったなど、参加してよかったとの意見が多く、日本料理の味覚の奥深さ、すばらしさを再認識いただけたイベントとなりました。 |