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No.2
接着剤ツリーに、氷の花を咲かそう

フェルトで作った木に、接着剤がしみこむと、みるみるうちに氷の結晶(けっしょう)が?!
ふしぎなツリーを作ってみましょう。

用意するもの

実験

1フェルトを、高さ5cm程度(ていど)のツリーの形に切ります。ギザギザの切れ込こみをなるべく多く入れましょう。

2紙コップを切り、深さを3分の1くらいにします。

3針金(はりがね)を9cm程度(ていど)の長さに切り、紙コップの中に立つように足の部分を輪(わ)にして折(お)り曲(ま)げます。

41のフェルトの中に、3の針金(はりがね)をさしこんで、フェルトのツリーが立つようにします。

54のフェルトのツリーを2の紙コップの中に立てます。

6アクリル樹脂用(じゅしよう)接着剤(せっちゃくざい)の液(えき)を、フェルトの下の部分がひたるくらいまで、5の紙コップの中にそっとそそぎ入れます。

ひと口メモ

結晶(けっしょう)ができにくいようなら、あたたかいお茶を間において、息を吹(ふ)きかけてみましょう。結晶の材料(ざいりょう)は、あたたかくて水分を含(ふく)んだ空気です。
【注 意】
アクリル樹脂用(じゅしよう)接着剤(せっちゃくざい)が気化しているところをすい込こまないようにしましょう。部屋を閉(し)め切らず、換気(かんき)に十分注意してください。

なぜなぜ?

液体(えきたい)が気体になるのを「気化(きか)」といいますが、気化するためには熱(ねつ)が必要(ひつよう)です。それを「気化熱(きかねつ)」といいます。気化しやすいアルコールなどの液体は、気化するときにまわりに接(せっ)する物質(ぶっしつ)から、気化熱に相当(そうとう)する熱(ねつ)をうばうため、まわりの物質は急激(きゅうげき)に冷(つめた)くなります。
たとえば、消毒用(しょうどくよう)アルコールを脱脂綿(だっしめん)にふくませて腕(うで)をふくとひんやりとしますね。これは、腕についたアルコールが蒸発(じょうはつ)するときに皮膚(ひふ)から熱をうばうためです。

アクリル樹脂用(じゅしよう)接着剤(せっちゃくざい)も、アルコールと同様、常温(じょうおん)で気化しやすい液体です。
フェルトにしみこんだ接着剤(せっちゃくざい)の液体(えきたい)は、繊維(せんい)のはしで空気に接すると、空気から熱をうばって気体になろうとします。このとき、空気に含(ふ)くまれている水蒸気(すいじょうき)が、フェルトの繊維(せんい)のはしを核(かく)として急速に凍(こお)るので、フェルトのツリーの表面 に氷の結晶(けっしょう)がつくわけです。

おもしろ実験室

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